コミュニケーションに困難を抱える人とのコミュニケーションの技法

障害があるから........と、あきらめていることはありませんか?少し、見方をかえるだけで、出来ることはたくさんあります。

障害があるために、一人で移動ができない人、発話が困難な人は、自立はできないのでしょうか? AACでは、その人のできる手段でコミュニケーションをとることが、こころの自立につながると考えられています。この本では、重い障害がある人々の自己決定を支援する方法を、分かり易く紹介します。


      ■中邑 賢龍 著 (A5判・150頁) 1,620円(税込) 2014.5刊行

*2000年に刊行されました「AAC入門 〜拡大・代替コミュニケーションとは〜」の改訂版となります。
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目次


AAC入門について
1992年に米国Trace Centerから帰国して、香川大学で毎週水曜日早朝にAAC関連の本、雑誌を読む勉強会を進めてきました。その内容を1995年の第4回AACセミナー用に「AAC入門I」としてまとめ、1997年にはその続編として「AAC入門供廚鮟佝任靴泙靴拭
 この2冊をまとめ、加筆・修正し、2000年に「AAC入門 〜拡大・代替コミュニケーションとは〜」として出版しました。その後、社会のIT化が急速に進みました。よって、それに新しい知識を加え、まとめ直したのが本書です。

AAC入門 2014年改訂について
 AAC入門をまとめたのは約20年前になります。当時、パソコンの登場とともにAACといった考えにも火が付きました。しかし、テクノロジー先行で「タイプが打てた」「VOCAで買い物ができた」といった事例に終わり、生活に根付いた実践にまでなかなか至らなかった気がします。
 その間にもインターネットが普及し、スマートフォンやタブレット端末を多くの人が活用して生活する時代が訪れました。これはAAC技法の在り方を大きく変えています。電子メールの普及は、TDD(聴覚障害者の人が利用して来た特別な電話装置で、キーボードを介して文字で通話するもの)や電話リレーサービス(オペレーターが介在して文字−音声の変換を行い、通話を補助するサービス)の役割を低下させてきています。また、わざわざ合成音声で会話しなくてもメールで会話できるようになり、ネットでコンサートの予約やショッピングも可能になってきました。音声コミュニケーションの優位性さえ失われつつあります。社会インフラの整備はAAC技法の活躍の機会を減らしているようにも思えます。そのせいか、コミュニケーションを基礎からきちんと考えてみる機会が減っているようです。しかし、まだまだコミュニケーションに困難を抱える人はたくさんいます。
 そこで敢えて様々な障害ごとのコミュニケーション技法に焦点をあててAAC入門を書き換えました。最初の部分を除き、ほとんど全面的に書き換えています。テクノロジーはそれに付随する位置づけとしています。
 誰もが自分の意志を最大限に周囲に伝えて生きられる社会の実現に本書が活用されれば幸いです。

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目次
はじめに あなたはコミュニケーションできていますか?
1 障害のある人にとってのコミュニケーションとは?
 1-1 自己決定と自立 / 1-2 自己決定とコミュニケーション / 1-3 AACとは何か?
2 障害のとらえかた
 2-1 障害のとらえ方で支援は変わる / 2-2 障害から困難へ / 2-3 障害の受容とAAC
3 コミュニケーションの前提条件
 3-1 相手を受容する姿勢 / 3-2 コミュニケーションしやすい環境を整える
 3-3 コミュニケーションには相手と話題が必要 / 3-4 非言語コミュニケーション
4 知的障害や認知障害の無い?とのコミュニケーション
 4-1 言語障害 / 4-2 言語障害と肢体不自由 / 4-3 アスペルガー症候群:知的障害のないASD
 4-4 ADHD / 4-5 聴覚障害 / 4-6 視覚障害 / 4-7 盲ろう
5 知的障害や認知障害のある人とのコミュニケーション
 5-1 軽度知的障害 / 5-2 重度知的障害 / 5-3自閉症:知的障害のあるASD / 5-4 重度重複障害
6 コミュニケーションエイド
 6-1 コミュニケーションの基礎をつくるエイド シンプルテクノロジーシステム
 6-2 VOCA(Voice Output Communication Aid) / 6-3 コミュニケーション効率化の技術
 6-4 コミュニケーションエイドのアクセシビリティ / 6-5 残存機能を引き出すスイッチ・センサー  6-6 ハイテクコミュニケーションエイドの限界
7 これからのAAC
 7-1 コミュニケーションが変化する時代 / 7-2 ハイブリディアンの時代 / 7-3 多様なコミュニケーションの時代
8 引用文献
おわりに

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